CDW2025 circular design week in TOKYO & SHIGA

Circular Design Week (CDW)は、アジア太平洋地域に固有の伝統や慣習、そして複雑な関係性の中で実践され、
そこから立ち現れる土着的な循環デザインの可能性を探究するプラットフォームです。

各土地の文脈を尊重し、実体験を通じて学ぶことにより、
持続可能な社会における自律性と分散性への理解を一層深めることを目指しています。

プログラム概要

CDW25は、地域を訪れる3日間のフィールドワークと、思索を深める2日間のカンファレンスにより構成されるプログラムです。

『循環(circularity)』について語り合うとき、各々が活動する領域や所属する組織によって、思い描く循環のスケールやプロセスはさまざま。循環型社会へと向かう道をともに探しあて、力を合わせていくことは容易ではありません。そのためCDWでは、まず同じ場に足を運び、見たもの・感じたことを分かち合い、対話を重ねることを大切にしています。

今年のCDWは2025年11月19日 - 23日の5日間。国内外の研究者・デザイナー・実践者とともに、アジア太平洋から立ち昇るサーキュラーデザインを見つめていきます。

フィールドワーク

京都市伏見区・京都府亀岡市・滋賀県長浜市

2025/11/19 Wed. - 11/21 Fri.

京都府・滋賀県内の3地域の土地と文化に根ざすヴァナキュラーな実践を探索する、エスノグラフィを軸にしたフィールドワークとワークショップ。

カンファレンス

京都府京都市

2025/11/22 Sat. - 11/23 Sun.

フィールドワークを通じて得られる視点や気づきも踏まえ、場に集う人々が持ち寄る理論や事例を照らし合わせながら、アジア太平洋を起点とした「循環」をめぐる対話を深める機会。

TimelineTimeline

Theme of CDW25

Responding In TimeResponding In Time

風土から考えるインフラスト
ラクチャリング

私たちはいま、大量採取・大量生産・大量消費・大量廃棄を前提とする近代的な線形経済から、環境的にも経済的にもリジェネラティブな循環経済へと移行しつつあります。その一方で、効率や利便性を優先させた生活のあり方は根深く残り続け、資源の採取と生産の蛇口を閉めることは難題となっています。今年のCircular Design Weekでは、その根底にある要因のひとつとして「時間」のあり方に目を向けます。

私たちが生きる社会は、ときを四半期や週、日といった標準化された単位に分割するひとつの時間のもとに成り立っています。振り返ってみれば、私たちの日々の思考や行動のきっかけの多くが、カレンダーや時計に委ねられていることでしょう。現代に浸透する時計時間は、質的なものを量に変換することで、あらゆるものを経済的な価値に換算することを可能としてきました。しかし同時に、必ずしも生産性に直結しない多様な時間との関係を切り捨ててきたのもまた事実です。では、こうした時間の前提を少しずらしてみたらどうなるでしょうか。

今年のCircular Design Weekでは、近代の時計時間から一歩距離を置き、微生物や動植物、地形、建造物、インフラ、機械など、「人間以後」の風土を織りなす無数の存在がもつ多元的な時間との調律 (attunement)を試みます。こうした時間性の調律のなかに多様な存在への応答(response)の可能性を見出すことで、私たちの生活を支えるインフラストラクチャーとしての風土といかに関わり続けられるかを探索し、ケアやメンテナンスを軸とした関係的なサーキュラーデザインのあり方を再考していきます。

Program DetailsProgram Details

プログラム詳細

フィールドワーク

京都市伏見区・京都府亀岡市・滋賀県長浜市

2025/11/19 Wed. - 11/21 Fri.

CDW25のフィールドワークでは、例年の「ツアー&ワークショップ」を発展させ、その土地に根差す実践や生活慣習を、文脈や背景、要素同士の関係性も含めて読み解き、示唆を見出すためのエスノグラフィ手法を取り入れます。
現代の複雑な問題に向き合う際の拠り所となる、身の回りの多様なもつれ合い(entanglement)に気づくための「かまえ」を学び、さらにはそうして得られた気づきを日々の実践に活かすヒントをともに探索していきます。

調査手法

ビジュアル / センサリー・エスノグラフィと参加型デザイン

単なる観察手法を超え、観察対象とともに知識を生成する方法論として、今回お呼びするPink氏の専門であるビジュアル / センサリー・エスノグラフィや、赤間氏が専門とする参加型デザインを土台にプログラムを設計。フィールドに存在するモノや人、活動や振る舞いなどを多様な形式(テキストや写真、動画など)で記録することで、言語だけでは表現しきれない実践(手仕事や儀式、ケアの営みなど)をより深く理解することを試みます。

コラボレーター

  • Sarah Pink

    Sarah Pink

    モナシュ大学 特任教授
    Emerging Technologies Research Lab
    FUTURES Hubディレクター

  • 赤間陽子

    赤間 陽子

    RMIT大学スクール・オブ・デザイン 准教授
    Designing Entangled Social Innovation in Asia-Pacific (DESIAP) 共同リード

Day 1 11/19 Wed.

メソッドのレクチャーと実践 京都市伏見区

Pink氏・赤間氏によるビジュアル / センサリー・エスノグラフィを中心としたフィールドワークメソッドのレクチャーと京都市伏見区での実践演習を実施します。

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京都市伏見区

城下町、港町、宿場町として多様な人々の往来を受け入れてきた伏見。京都盆地の中でも最も地下水層が厚く水量が豊富であり、このような土地柄が地酒を育て、酒どころとしての個性を際立たせてきた。フィールドワークでは、1637年の創業以来、380年以上にわたりこの地に根ざしてきた酒蔵「月桂冠」を訪れる。月桂冠は明治期にいち早く酒造りに科学技術を導入し、人と技術の細やかな調整を重ね、鉄道交通網の広がりとともに日本酒の世界を大きく動かしてきた。伏見のまちや時代の変容、杜氏の勘と科学技術、さらには水や酵母、神々といった非人間の存在がそれぞれの時間性をもって巡り合う「動的な空間」として、月桂冠を体感していく。

Yu-Ding-Shing Wood-Fired Black Bean Soy Sauce FactoryYu-Ding-Shing Wood-Fired Black Bean Soy Sauce Factory

Day 2 11/20 Thu.

フィールドワーク京都府亀岡市・滋賀県長浜市

参加者は亀岡市と長浜市の二手に分かれ、前日に学んだフィールドワークの手法や「かまえ」を実践します。

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京都府亀岡市

嵐山からトロッコで亀岡へと向かい、1300年以上にわたり木材や野菜、人々の交通路として亀岡の政治・経済・文化を支えてきた保津川を遡る。その先で訪れる天然砥石館では、2億5000万年もの土地の記憶を抱えながら、日本の工芸や生活様式を静かに形づくってきた「石」に目を向ける。午後には視点を転じ、現代の紙オムツリサイクルの試みを手がかりに、不要物を「こちら側(here)」から「あちら側(there)」へと移すシステムに依らず、真摯に向き合う現場を体感。保津川という雄大なインフラに懐かれながら育まれてきたサーキュラーの精神や技術、実践知の柔軟でひらかれたあり方に触れる。

滋賀県長浜市

琵琶湖の北東部に位置する長浜。早朝に集まり、京都と福井を結ぶ北国街道上の宿場町として栄えた木之本のまちを歩く。その後、己高山を中心に集った仏教宗派が混ざり合うことで守られ、千年にわたり人々の暮らしに寄り添ってきた観音さまのお話に耳を傾ける。お昼には、戦後の農村女性の活動拠点であった「赤谷荘」へ。その台所にて、多くの女性たちの手を伝い、地域社会と琵琶湖とをつなぎ支えてきた土地の味わいと知恵をならう。また、長浜の箪笥に眠る着物を別の姿へと成仏させていくはじめの工程として、着物をほどくしごとに加わる。身のまわりの声に耳をすませ、モノや人とそのあわいの巡りをよくしていく手間ひまとその政治性をくみとることを試みる。

Yu-Ding-Shing Wood-Fired Black Bean Soy Sauce FactoryYu-Ding-Shing Wood-Fired Black Bean Soy Sauce Factory

Day 3 11/21 Fri.

ラピッドメイキング KYOTO Design Lab (京都市)

京都市内に戻り、各グループのフィールドワークの実践を元に、共創的なセンスメイキングのワークショップを行います。自ら記録した映像・音・言葉・モノを用い、体験した時間性をナラティブとして紡ぎ、得られた気づきや学びとその「学び方」をまとめたアウトプットを制作します。

Taisugar Circular Village
Taisugar Circular Village

カンファレンス

Panasonic Design Kyoto (京都市)

2025/11/22 Sat. - 11/23 Sun.

カンファレンスは、サーキュラーデザインに関わる幅広い実践者、研究者、行政関係者、デザイナー、その他のステークホルダーが一堂に会し、議論を交わす場です。

微生物や動植物、地形、建造物、インフラ、機械など、有機物・無機物を問わず、人間以後の風土を織りなす無数の存在と、それらの固有の時間性への調律 (attunement)と応答(response)を前提として関わり続けることについて、複数の視点から理解を深めていきます。

フィールドワークを通じて得られる視点や気づきも踏まえ、場に集う人々が持ち寄る理論や事例を照らし合わせながら、アジア太平洋から立ち昇るサーキュラーデザインをともに見出していきます。

※11月21日、諸事情によりSession 1登壇者が変更となりました。

基調講演

Day 4   11/22 Sat.   10:15-11:15

フィールドワークを通じて得られたインサイトを参照点にしながら、Pink氏の専門領域であるビジュアル・エスノグラフィやセンサリー・エスノグラフィの背景にある理論や、それらを通じて場に宿る時間性を感覚的に捉え、そこからありうる複数の未来をともにつくっていくことについてお話しいただきます。

登壇者

  • Sarah Pink

    Sarah Pink

    モナシュ大学 特任教授
    Emerging Technologies Research Lab
    FUTURES Hubディレクター

Session 1

近代的時間意識を超えて

Day 4   11/22 Sat.   11:30-12:45

近代における「時間」は、過去から未来へと直線的に流れる均質な時計時間として理解されてきた。この直線的な時間感覚は、「進歩」という観念とも深く結びついている。人類学者ティム・インゴルドは、西洋的な世界観における今日的な「世代」(Generation Now)が、過去を過ちや無知とみなし、未来を解決すべき課題として位置づける構造を批判的に捉える。そこでは、進歩とは課題の解決によって達成されるものとして想定されている。

これに対し、日本の民俗や近代以前の社会においては、異なる時間のリズムが見出される。民俗学者・宮本常一が描く村落共同体の歴史は「失敗の繰り返し」であり、単線的な進歩ではなく、試行錯誤を重ねる営みとしての時間が流れている。また、小泉八雲は、民間伝承や淫祠邪教といった「目に見えないもの」の世界に、過去とのつながり、ひいては自然の生命力との根源的な結びつきを見出した。本セッションでは、こうした土着的あるいは「人間以上 more-than-human」の視座から、日本の民俗に潜む時間意識を手がかりに、過去と未来の関係をあらためて問い直し、近代的な進歩観とは異なる、オルタナティブな循環のあり方を考える端緒とする。

登壇者

※11月21日、諸事情により変更となりました

  • 若林 恵

    若林 恵

    黒鳥社 コンテンツディレクター
    自由研究員

ディスカッサント

  • 赤間陽子

    赤間 陽子

    RMIT大学スクール・オブ・デザイン 准教授
    Designing Entangled Social Innovation in Asia-Pacific (DESIAP) 共同リード

  • 水野 大二郎

    水野 大二郎

    京都工芸繊維大学
    未来デザイン・​工学機構​ 教授
    副機構長

Session 2

日々の暮らしを支えるインフラストラクチャーにケアとメンテナンスを組み込む方法論

Day 4   11/22 Sat.   14:00-15:30

インフラストラクチャーという言葉を聞いたとき、通常、道路や鉄道、港、発電所、電力網など、物流や日常生活を支える物理的な施設を思い浮かべるかもしれない。しかし、90年代以降のSTS(科学技術社会論)や参加型デザインの議論においては、インフラは単なる物理的な構造にとどまらず、その機能を支える人間、組織体制、慣習といった社会的要素を含む、複雑な関係性の中で創発されるものとされている。また、2010年代以降に提唱された「インフラストラクチャリング」という概念では、一度完成すれば終わりと考えられてきたインフラを、非人間の存在も含めた多様なステークホルダーが継続的に関わり続ける参加型の営みとして捉え直している。

このセッションでは、地域を一つの生態系と捉え直し、その一部として学校というインフラを再編する「ふつうの学校」や、既存の建築物を地形の一部として捉え、時間の経過とともに価値が向上あるいは変化する建築を目指す竹中工務店の一連の取り組みなどの事例に焦点を当てる。これらを通じ、住民が継続的にインフラストラクチャの創発や維持に関わり続けるための方法論を探る。

登壇者

  • 古川 理沙

    古川 理沙

    私立新留小学校設立準備財団 共同代表

  • 難波 美芸

    難波 美芸

    鹿児島大学総合科学域総合教育学系
    総合教育機構 グローバルセンター 講師

  • 山崎篤史

    山崎篤史

    竹中工務店設計部 建築家

ファシリテーター

  • 増井 尊久

    増井 尊久

    株式会社リ・パブリック シニアディレクター

Session 3

万物に宿る精神性との感応:サーキュラーデザインにおける関係的実践

Day 4   11/22 Sat.   16:00-17:30

資源循環を目指す取り組みにおいては、精神的な側面がしばしば後景に退き、資源をいかに効率よく管理・運用するかという技術的な議論に終始しがちである。しかしながら、物質性と精神性の分離を前提とした解決策は、新たな不均衡や歪みを生み出してしまいかねない。人や動物、さらにはモノに宿る精神性をデザイン・ブリーフ(設計条件)として真正面から取り入れることで、サーキュラーデザインはどのように変化しうるのか。そもそも、近代的な時間感覚や世界観のなかで暮らす私たちは、精神性とどのように向き合うことができるのか。また、風土はその関係性においてどのような作用をもつのだろうか。

本セッションでは、精神・心・身体・魂・気が響きあう「ともにある」存在様式として、人間と自然、可視と不可視が共鳴的に絡まり合う世界観を示す「ko-ontology」概念を提唱する赤間陽子氏、供養といった浄土宗の教えを現代の循環の実践に取り込む川地真史氏、ベトナムでテクノロジーと精神性が交差する地点をメディアの観点から研究するKok Yoong Lim氏の3名を交えて、議論を深めていく。

登壇者

  • 赤間陽子

    赤間 陽子

    RMIT大学スクール・オブ・デザイン 准教授
    Designing Entangled Social Innovation in Asia-Pacific (DESIAP) 共同リード

  • 川地 真史

    川地 真史

    一般社団法人Deep Care Lab 代表理事
    公共とデザイン 共同代表

  • Kok Yoong Lim

    Kok Yoong Lim

    RMIT大学ベトナム校
    スクール・オブ・コミュニケーション&デザイン准教授

Session 4

京都で語る、時を超えたビジネスの道

Day 5   11/23 Sun.   9:30-11:00

奈良県南部の吉野は、杉・桧の林産地として500年以上の歴史を誇る。とりわけ吉野杉は、密集して植える「密植」と成長に応じた「多間伐」により、100年以上をかけて育てられるため、年輪が細かく均一で、木目が詰まった美しい材が生まれることで知られ、伝統建築に欠かせない材として珍重される。このように、多世代にわたって財が形成され、生業(なりわい)が受け継がれる産業のカタチが、京都・滋賀を含む関西には色濃く残る。

このようなストックに基づく経済は、20世紀後半以降、時代遅れとされ、フローを重視した「持たざる知恵」がビジネスの根幹とされてきた。その一方、この趨勢がリニア経済を加速し、環境破壊を推し進めてきた主犯ともされる。

本セッションでは、デジタルによる資本循環の加速を前提とした状況の下、数百年の尺度でビジネスを持続する新たなストック経済のモデル構築と実践に挑む3名の実践者をお招きし、その実現に向けた困難と可能性を明らかにした上で、循環経済のこれからの姿を構想していく。

登壇者

  • 永田 宙郷

    永田 宙郷

    TIMELESS Inc. Planning Director

  • 大倉 泰治

    大倉 泰治

    月桂冠株式会社 代表取締役副社長

  • 曽 緋蘭

    曽 緋蘭

    株式会社ROOTS 共同代表
    ソーシャルデザイン

ファシリテーター

  • 田村 大

    田村 大

    株式会社リ・パブリック 共同代表

Session 5

「人間以後」の風土におけるガバナンスと人間の介入可能性

Day 5   11/23 Sun.   11:15-12:45

従来のガバナンスは、人間のみを制度の基盤とし、自然や人工物を管理・制御の対象とみなしてきた。しかし、「文化」と「自然」の二分法が崩れ、人間もその関係性の一部となった「人間以後」の風土においては、「誰が何を統治するのか」ではなく、「誰と誰(あるいは何)が、どのようにともに調整されうるのか」を問うガバナンスモデルへの転換が求められる。さらに、こうした多様な主体の継続的な関与と合意形成を可能にするには、予測不可能な状況や存在と折り合いをつけながら、一見エラーや逸脱とも見える事象を通じて調整し続ける、動的な制度設計が重要となる。

本セッションでは、亀岡市において、ボトムアップとトップダウンの双方向からごみのテクニカルサイクルを更新し、まちの中でごみとの創造的な関係性を育む「ごみの学校」に取り組む寺井氏と、福島県いわき市小名浜にて、当事者の声に寄り添いつつ、外部の人々が自らのうちにあるわずかな当事者性に気づき、ゆるやかに関わる「共事者」としてのあり方を模索する小松氏の実践を取り上げる。その両氏の取り組みを通して、「人間以後」の風土における人間の介在のあり方、そしてそれを支える法制度の可能性について考察する。

登壇者

  • 稲谷 龍彦

    稲谷 龍彦

    京都大学大学院法学研究科 教授

  • 小松 理虔

    小松 理虔

    地域活動家

  • 寺井 正幸

    寺井 正幸

    株式会社ごみの学校 代表取締役

ファシリテーター

  • 水内 智英

    水内 智英

    京都工芸繊維大学
    未来デザイン・工学機構 准教授

Session 6

トーク&参加者同士の対話セッション『未来の風土 / 風土の未来』

Day 5   11/23 Sun.   13:30-15:30

今年のCircular Design Weekでは、風土と人間の関係性を、継続的なケアとメンテナンスに重きを置いた人間による介入=「インフラストラクチャリング」の観点から捉え直す試みを行う。同時に、今年度のフィールドワークで前提とされる非人間的な存在との関係性や、他セッションで取り上げられる多様な論点からも明らかなように、風土は決して人間のためだけに存在するものではない。風土とは、動植物、微生物、モノ、さらには機械やAIといった存在にも開かれた、複数的で相互生成的な場である。

このセッションでは、均質で要素還元的な近代の世界観を超えた「人間以後」の風土のあり方について議論を深める。その上で、参加者同士が「未来の風土 / 風土の未来」のかたちを探索する対話セッションを実施する。人間と非人間、物質と非物質、可視と不可視の関係性を問い直しながら、ケアと共存を基盤としたサーキュラーデザインの可能性を探る。

登壇者

  • 寺田 匡宏

    寺田 匡宏

    総合地球環境学研究所 客員教授

ディスカッサント

  • 赤間陽子

    赤間 陽子

    RMIT大学スクール・オブ・デザイン 准教授
    Designing Entangled Social Innovation in Asia-Pacific (DESIAP) 共同リード

  • 水野 大二郎

    水野 大二郎

    京都工芸繊維大学
    未来デザイン・​工学機構​ 教授
    副機構長

How to join CDW25How to join CDW25

参加方法

フィールドワーク

フィールドワークは、CDW25サポーター企業および招待された国内外の専門家(カンファレンス登壇者)を対象とした特別プログラムになりますが、本年度は個人参加枠も若干名募集しております。

カンファレンス

カンファレンスは、どなたでもご参加いただけるプログラムになっております。参加をご希望の方は、下記のPeatixページよりお申し込みください。

Become a CDW25 SupporterBecome a CDW25 Supporter

サポーター募集

CDW25では、サポーターとして協賛いただける企業を募集しております。ご協賛いただいた企業様には、フィールドワークやカンファレンス、懇親会への参加枠に加え、カンファレンス動画アーカイブの視聴や都内でのアフターセッションへのご招待など、サーキュラーデザインへの理解とネットワーク拡充に役立つ多彩な特典をご用意しております。

ご関心をお寄せくださる方は、下記リンクのお問い合わせフォームより、問い合わせ項目で「協賛・サポーター企業募集について / Regarding program sponsorship」をご選択のうえ、お問い合わせくださいますようお願いいたします。追って、詳細資料をお送りいたします。

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世界とつながる、
密度の高い
ネットワーキング

CDWは、主としてアジア太平洋地域から集う100名以上の実践者・研究者・起業家・行政関係者など、多彩なプレイヤーが一堂に会する機会です。その特徴は、小規模なプログラムならではの「密度の高い交流」です。ディスカッションやカジュアルな交流の機会に加え、現地の実践に触れるフィールドワークを設けることで、背景の異なる参加者の視点を揃え、深い対話とつながりを育みます。

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多様なテーマに応用可能な
リフレーミングの
学習機会

CDWはグローバルな潮流のみならず、各地の暮らしに根差した営みや実験的な試み、従来の循環経済の議論では見過ごされがちな視点に触れられる貴重な場です。 また、参加者がサーキュラーデザインをめぐる複層的な問いと向き合いながら、多様な専門家との対話や協働を通じ、自らの専門や業務領域を越えた思考の転換を体感できるよう、プログラムを設計しています。

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実践への第一歩を
支える足場づくり

CDWでは、知識の習得にとどまらず、それを実際のアクションへと結びつけるための土壌を整えています。たとえば、2023年のCDWを契機に地域を牽引する地元企業とデザイナーや研究者によるplace-basedなイノベーションのプロジェクトが始動しました。領域を越えたコラボレーションの「種」が蒔かれ、育まれる環境が醸成されています。

CDW25 OrganizersCDW25 Organizers

運営団体

主催

Circular Design Praxis (CDP)は学術機関、企業、地域社会が連携し、システミックな変化を前提としたサーキュラー・デザインのためのアプローチを育み、実践するため、2022年に日本で発足した連合体。CDPは、土地の豊かさを出発点として認識し、多様な人々、背景、専門知識を持つ地域の集団のための実践の場を育成することを推進している。

2013年創立。持続的にイノベーションが起こる生態系(=エコシステム)を研究し(Think)、実践する(Do)、シンク・アンド・ドゥタンク。未来を見据え、どのような地域や社会環境であっても、より豊かで暮らしやすい社会を生み出すべく、持続的にイノベーションを生み出す「エコシステム(生態系)の樹立」を目指し、官公庁や地方自治体とのイノベーション・プラットフォームの調査・構築・運営の他、グローバルなデザインスクール、企業や科学者とのフューチャーラボの構想・設置・運営など、パートナーの特性や課題に応じた役割を担っている。

共催

KYOTO Design Lab[D-lab]は、京都工芸繊維大学がデザインと建築を柱とする領域横断型の教育・研究拠点として設立した、コラボレーションのためのプラットフォーム。 2014年の発足以来、「Innovation by Design」をミッションに、基礎研究をとおした社会的課題の発見と解決のための、さまざまな専門性が交差するインキュベーターとして活動している。

サポーター

会場提供

AI同時通訳システム提供

ContactContact

お問い合わせ

イベント協賛、取材・プレスについてのご相談、その他のご質問・ご相談など、各種お問い合わせにつきましては、下記のGoogleフォームよりご連絡ください。

Sarah Pink

Sarah Pink

モナシュ大学 特任教授 / Emerging Technologies Research Lab・FUTURES Hubディレクター

Sarah Pink(PhD、名誉博士号×2、FASSA)は、受賞歴を持つ未来人類学者、リサーチ手法のイノベーター、ドキュメンタリー映画監督。モナシュ大学にて特任教授(Laureate Professor)を務め、Emerging Technologies Research LabおよびFUTURES Hubのディレクターを兼任。以前はRMIT大学にて特別教授(Distinguished Professor)、デジタル・エスノグラフィ・センターのディレクターを歴任。質的調査の分野において幅広く著作を発表しており、代表作には『Doing Visual Ethnography』(2021年第4版)、『Doing Sensory Ethnography』(2015年第2版)、共著による『Digital Ethnography』(2016年)、『Design Ethnography』(2022年)がある。近年のドキュメンタリー作品には『Smart Homes for Seniors』(2021年)、『Digital Energy Futures』(2022年)がある。

赤間 陽子

赤間 陽子

RMIT大学スクール・オブ・デザイン 准教授
Designing Entangled Social Innovation in Asia-Pacific (DESIAP) 共同リード

デザイン研究者、教育者。Naarm(現在のメルボルン)に位置するロイヤルメルボルン工科大学スクール・オブ・デザインに所属。差異を尊重し、多様性を包摂することを通じて、関係性を豊かにする営みとしてデザインを実践している。研究・教育・実践の場で、オーストラリアやアジアの多様な人々と協働し、根深く残るイシューに取り組み、共に望む未来をかたちづくることを模索してきた。その取り組みは、地域社会の自然災害への適応力の醸成、先住民の主権とネーションビルディングの支援、クリエイティブ分野における女性の越境的メンタリング、倫理的な集いの方法論などに渡る。アジア太平洋地域におけるデザイン実践の学習プラットフォーム「Designing Entangled Social Innovation in Asia-Pacific(www.desiap.org)」の共同設立者・共同リーダーでもある。

Sarah Pink

Sarah Pink

モナシュ大学 特任教授 / Emerging Technologies Research Lab・FUTURES Hubディレクター

Sarah Pink(PhD、名誉博士号×2、FASSA)は、受賞歴を持つ未来人類学者、リサーチ手法のイノベーター、ドキュメンタリー映画監督。モナシュ大学にて特任教授(Laureate Professor)を務め、Emerging Technologies Research LabおよびFUTURES Hubのディレクターを兼任。以前はRMIT大学にて特別教授(Distinguished Professor)、デジタル・エスノグラフィ・センターのディレクターを歴任。質的調査の分野において幅広く著作を発表しており、代表作には『Doing Visual Ethnography』(2021年第4版)、『Doing Sensory Ethnography』(2015年第2版)、共著による『Digital Ethnography』(2016年)、『Design Ethnography』(2022年)がある。近年のドキュメンタリー作品には『Smart Homes for Seniors』(2021年)、『Digital Energy Futures』(2022年)がある。

畑中 章宏

若林 恵

黒鳥社 コンテンツディレクター / 自由研究員

平凡社『月刊太陽』編集部を経て2000年にフリー編集者として独立。以後、雑誌、書籍、展覧会の図録などの編集を多数手がける。音楽ジャーナリストとしても活動。2012年に『WIRED』日本版編集長就任、2017年退任。2018年、黒鳥社設立。著書『週刊だえん問答 コロナの迷宮』(黒鳥社・2020年12月刊行)、『さよなら未来:エディターズ・クロニクル 2010-2017』(岩波書店・2018年4月刊行)、責任編集『次世代ガバメント:小さくて大きい政府のつくり方』。「こんにちは未来」「働くことの人類学」「blkswn jukebox」「音読ブラックスワン」などのポッドキャストの企画制作でも知られる。

赤間 陽子

赤間 陽子

RMIT大学スクール・オブ・デザイン 准教授
Designing Entangled Social Innovation in Asia-Pacific (DESIAP) 共同リード

デザイン研究者、教育者。Naarm(現在のメルボルン)に位置するロイヤルメルボルン工科大学スクール・オブ・デザインに所属。差異を尊重し、多様性を包摂することを通じて、関係性を豊かにする営みとしてデザインを実践している。研究・教育・実践の場で、オーストラリアやアジアの多様な人々と協働し、根深く残るイシューに取り組み、共に望む未来をかたちづくることを模索してきた。その取り組みは、地域社会の自然災害への適応力の醸成、先住民の主権とネーションビルディングの支援、クリエイティブ分野における女性の越境的メンタリング、倫理的な集いの方法論などに渡る。アジア太平洋地域におけるデザイン実践の学習プラットフォーム「Designing Entangled Social Innovation in Asia-Pacific(www.desiap.org)」の共同設立者・共同リーダーでもある。

水野 大二郎

水野 大二郎

京都工芸繊維大学 未来デザイン・工学機構 教授 / 副機構長

1997年渡英、2008年Royal College of Art PhD修了、博士(ファッションデザイン)。2009-13年、京都芸術大学Ultra Factory Critical Design Labディレクター(原田祐馬と共同)。このあたりからスロー、エシカル、サステナブルファッションの活動を開始。やがてデジタル・ファブリケーションを前提としたデザイン領域と接続する。2012-19年、慶應義塾大学SFC准教授。『サーキュラーデザイン』『クリティカルデザインとは何か』など著書、訳書多数。経済産業省「ファッションの未来研究会」座長をつとめた(2021年)。

古川 理沙

古川 理沙

私立新留小学校設立準備財団 共同代表

鹿児島県出身。ひより保育園、そらのまちほいくえん代表。韓国、中国、日本の民間学校、高専、大学などで20年間教員(日本語)として勤務。授業だけでなく、学部全体のデザインや教科書の執筆なども手がける。担当した学習者は22カ国、2,000人以上。現在は鹿児島県姶良市に私立の小学校を作ろうと奮闘中。 著書「ひより食堂へようこそ」でグッドデザイン賞金賞、経済産業大臣賞、グルマン世界料理本大賞child部門でグランプリ(世界1位) 他受賞多数。

難波 美芸

難波 美芸

鹿児島大学総合科学域総合教育学系 総合教育機構 グローバルセンター 講師

文化人類学者。ラオスをフィールドに、インフラストラクチャーへの注目を通して、想像力と物質性に関する研究を行っている。開発援助による大規模インフラ整備から、近年では民俗土木技術の研究、人新世における水辺のインフラに関する研究にも注力している。主な著作・翻訳に「環境に棲まうインフラ:流れ橋が刻むリズムと集める空間」『モビリティと物質性の人類学』(古川不可知編、春風社、2023年)、アナ・ツィン『摩擦』(共訳、水声社、2021年)、 “Becoming a City: Infrastructural Fetishism and Scattered Urbanization in Vientiane, Laos” (Harvey, Jensen and Morita eds. 2017 Infrastructures and Social Complexity, Routledge)など。趣味はクラブと寄席通い。

山崎篤史

山崎篤史

竹中工務店設計部 建築家

1982年 島根県出雲市生まれ、兵庫県西宮市育ち。2005年 神戸大学工学部建設学科卒業。2007年 神戸大学大学院自然科学研究科修了。2007年 竹中工務店設計部入社。一級建築士。ボーイスカウトを通じて幼い頃より自然の中で様々な経験を積む。2020年のコロナパンデミックによる多数のプロジェクト中断を経て、自身の自然の中での経験と建築思想を結び付け、リジェネラティブな建築の設計に取り組みを開始。代表作:大阪避雷針工業神戸営業所、2025年大阪関西万博「森になる建築」

増井 尊久

増井 尊久

株式会社リ・パブリック シニアディレクター

主な活動領域はサーキュラーデザインとシステム移行のためのデザイン。カリフォルニア大学バークレー校哲学科でBA、シカゴ大学MAPSS(Master of Arts Program in the Social Sciences)でMAを取得。帰国後は、人文社会学領域における貴重資料のデジタルアーカイブ事業の立ち上げや学習者のMaking(モノ・コトづくり)を支援する学習環境の構築に取り組むと同時に、図書館界のアドボカシーの一環として海外の大学 / 公共図書館を90以上視察する。2021年よりリ・パブリックに参加。著書・訳書に『情報教育と学校図書館が結びつくために』(分担執筆)と『多元世界に向けたデザイン ラディカルな相互依存性、自治と自律、そして複数の世界をつくること』(翻訳協力)がある。

赤間 陽子

赤間 陽子

RMIT大学スクール・オブ・デザイン 准教授
Designing Entangled Social Innovation in Asia-Pacific (DESIAP) 共同リード

デザイン研究者、教育者。Naarm(現在のメルボルン)に位置するロイヤルメルボルン工科大学スクール・オブ・デザインに所属。差異を尊重し、多様性を包摂することを通じて、関係性を豊かにする営みとしてデザインを実践している。研究・教育・実践の場で、オーストラリアやアジアの多様な人々と協働し、根深く残るイシューに取り組み、共に望む未来をかたちづくることを模索してきた。その取り組みは、地域社会の自然災害への適応力の醸成、先住民の主権とネーションビルディングの支援、クリエイティブ分野における女性の越境的メンタリング、倫理的な集いの方法論などに渡る。アジア太平洋地域におけるデザイン実践の学習プラットフォーム「Designing Entangled Social Innovation in Asia-Pacific(www.desiap.org)」の共同設立者・共同リーダーでもある。

川地 真史

川地 真史

一般社団法人Deep Care Lab 代表理事 / 公共とデザイン 共同代表

Aalto大学CoDesign修士課程卒。フィンランドにて行政との協働やソーシャルイノベーションを研究の後、現在はエコロジー・人類学・未来倫理などを横断し、自然・生きものから祖先や未来世代まで含めた相互ケアを軸とする社会実装をテーマに活動中。論考に『マルチスピーシーズとの協働デザインとケア』(思想2022年10月号)、共著に『クリエイティブデモクラシー』(BNN出版)。應典院プログラムディレクター。狩猟免許をとりたいと思ってから3年が経つ。山伏修行者見習い。

Kok Yoong Lim

Kok Yoong Lim

RMIT大学ベトナム校、スクール・オブ・コミュニケーション&デザイン 准教授

RMIT大学ベトナム、スクール・オブ・コミュニケーション&デザイン、デジタルメディア准教授。16年以上にわたり、研究・教育・実践を横断しながらクリエイティブ・マルチメディアの領域に携わってきた。アートとテクノロジー、哲学が交差する作品や研究を通じて、存在や感覚、美学のあり方が「サイブリッド(Cybrid)」環境のなかでいかに変容していくかを探究している。近年は〈Digital Spirituality〉〈Environmental Entanglements〉〈Wellbeing in Anthropocene〉などのプロジェクトを展開し、「ポスト・ヴァーチャルなジオフィリア」という枠組みを構築。自己生成するシステムや分散されたエージェンシーが織りなす多感覚的なエコロジーによって、人新世における環境との精神的なつながりをあらたに育みなおすような、拡張された実存のあり方を提案している。これまでに東南アジア、韓国、日本、英国などで作品を発表し、近年は台湾国立美術館、インド・サイエンスギャラリーバンガロール、インドネシア・ヌサンタラ現代美術館などで紹介されている。より詳しくはlimkokyoong.comにて。

永田 宙郷

永田 宙郷

TIMELESS Inc. Planning Director

美術館やデザイン会社を経て、TIMELESSを設立。地域産業や工芸への深い関わりと広範なネットワークを活かし、商品開発、施設・店舗の立ち上げ、職人育成など活動領域は多岐にわたる。作り手と伝え手を結ぶ場「ててて商談会」「NEIGHBORS FOOD MARKET」を立ち上げ、国内最大級のデザインイベント「Designart」や海上建築ベンチャー「N-ARK」の設立にも参画。近年は“クラフト”を人間性や価値観として捉え直す執筆も進行中。

大倉 泰治

大倉 泰治

月桂冠株式会社 代表取締役副社長

京都大学経済学部経済学科を卒業後、みずほ銀行にて中小法人営業、みずほ証券にて消費財セクターを中心に投資銀行業務に携わった。家業である月桂冠株式会社へ入社後は、マーケティング部門の責任者を務めた後、代表取締役副社長として経営管理全般を管掌している。月桂冠のフラッグシップラインである鳳麟のリブランディング、サイエンスを前面に押し出したイノベーティブな酒造りに取り組むGekkeikan Studioプロジェクトの立ち上げや、子会社である松山酒造の新たな地酒ブランド「十石」立ち上げなどを実施してきた。

曽 緋蘭

曽 緋蘭

株式会社ROOTS 共同代表 / ソーシャルデザイン

サンフランシスコで、Human Centered Designに基づく工業デザインを学び、帰国後オムロンヘルスケアでヘルスケア製品の企画・デザインを11年間行う。iFデザイン金賞、グッドデザインBEST100を受賞。2017年よりフリーランスデザイナーとして活動し、京都市立芸大でソーシャルデザインを指導。築250年の古民家との出会いを機に京都・京北へ移住し、2018年にROOTSを設立。“旅を通じた地域デザイン”をコンセプトに、国内外の学生に自然循環型デザイン『Nature Centered Design』を学ぶ研修プログラムを提供している。

田村 大

田村 大

株式会社リ・パブリック 共同代表

神奈川県出身。東京大学文学部心理学科卒業、同大学院学際情報学府博士課程単位取得退学。1994年博報堂に入社。以降、デジタルメディアの研究・事業開発等を経て、 イノベーションラボに参加。同ラボ上席研究員を経て 2013 年に退職、株式会社リ・パブリックを設立。2009年東京大学工学系研究科 堀井秀之教授とともにイノベーションリーダーを育成する学際教育プログラム・東京大学i.school(アイ・スクール)を発足。2013年4月i.schoolエグゼクティブ・フェローに就任。現在、九州大学・北陸先端科学技術大学院大学にて客員教授を兼任。 著書に「東大式 世界を変えるイノベーションのつくりかた」(2010, 早川書房)等、多数。

稲谷 龍彦

稲谷 龍彦

京都大学大学院法学研究科 教授

デジタル法及び刑事学(刑事政策)を専門とする。AI・ロボットなどの先端的な科学技術のリスクガバナンスシステム(アジャイル・ガバナンス)や、それを実現するための法制度(特に企業制裁制度)、法と技術の統合のあり方(Legal Engineering)などについて、認知科学・経済学・情報科学・現代思想などの研究成果に基づいて、学際的な研究を進めている。また、法と経済学会・人工知能学会理事を務めると共に、内閣官房、経産省、デジタル庁などにおいて、各種専門家委員会の委員及び座長を務めている。

小松 理虔

小松 理虔

地域活動家

福島県いわき市小名浜生まれ。報道記者、日本語教師、かまぼこメーカー広報などを経て2015年に独立。地元の商店街でオルタナティブスペースを運営する傍ら、社会課題の当事者性を拡張する「共事者」の概念を掲げ、地域の医療、福祉、食、文化芸術などの分野でさまざまな地域活動・執筆活動を行っている。『新復興論』で第18回大佛次郎論壇賞。いわきの地域包括ケア「igoku」でグッドデザイン金賞。

寺井 正幸

寺井 正幸

株式会社ごみの学校 代表取締役

株式会社ごみの学校代表取締役。循環型社会をテーマに、企業・自治体と連携した廃棄物の資源化プロジェクトや、サーキュラーエコノミー研修を展開。調査・実証から事業化までを一貫して支援し、持続可能なビジネスモデルの構築を推進。実務と戦略を結ぶ伴走型のアプローチで、多様な業界の環境経営を後押ししている。

水内 智英

水内 智英

京都工芸繊維大学 未来デザイン・工学機構 准教授

武蔵野美術大学基礎デザイン学科で基礎デザイン学を、ロンドン大学ゴールドスミスカレッジ MA in Design Futuresでメタデザインを学ぶ。京都工芸繊維大学で博士号を取得。英日のクリエイティブエージェンシー勤務、名古屋芸術大学准教授などを経て現職。複雑な世界に資するためのデザインのあり方を追求し、ソーシャルイノベーションやシステミックデザインに関する研究活動や実践的プロジェクトを行う。主な国際ワークショップに「FoodScope (Forum Design Paris 2018)」、著書に「多元世界へ向けたデザイン(共監訳)」など。

寺田 匡宏

寺田 匡宏

総合地球環境学研究所 客員教授

人文地球環境学、風土学。近代科学に基づく二元論的世界観と生活世界の実感としての全体論的世界観はどう関係するかを研究。「人新世Anthropocene」の提唱が象徴する、ひと、もの、いきものの歴史、進化史、地球史、宇宙史を包摂する語り(ナラティブ)の可能性についても関心を持つ。国立歴史民俗博物館COE研究員、ドイツ・マックスプランク科学史研究所客員研究員を歴任。著書に、『フューチャー風土:ひと、いきもの、思考する機械が共存在する未来』(編著、京都大学学術出版会、2025年)、『人新世の風土学:地球を〈読む〉ための本棚』(昭和堂、2023年)、『人文地球環境学:ひと、もの、いきものと世界/出来』(あいり出版、2021年)、『人新世を問う:環境、人文、アジアの視点』(ダニエル・ナイルズと共編著、京都大学学術出版会、2021年)ほか。

赤間 陽子

赤間 陽子

RMIT大学スクール・オブ・デザイン 准教授
Designing Entangled Social Innovation in Asia-Pacific (DESIAP) 共同リード

デザイン研究者、教育者。Naarm(現在のメルボルン)に位置するロイヤルメルボルン工科大学スクール・オブ・デザインに所属。差異を尊重し、多様性を包摂することを通じて、関係性を豊かにする営みとしてデザインを実践している。研究・教育・実践の場で、オーストラリアやアジアの多様な人々と協働し、根深く残るイシューに取り組み、共に望む未来をかたちづくることを模索してきた。その取り組みは、地域社会の自然災害への適応力の醸成、先住民の主権とネーションビルディングの支援、クリエイティブ分野における女性の越境的メンタリング、倫理的な集いの方法論などに渡る。アジア太平洋地域におけるデザイン実践の学習プラットフォーム「Designing Entangled Social Innovation in Asia-Pacific(www.desiap.org)」の共同設立者・共同リーダーでもある。

水野 大二郎

水野 大二郎

京都工芸繊維大学 未来デザイン・工学機構 教授 / 副機構長

京都工芸繊維大学 教授 / 未来デザイン・工学機構 副機構長

1997年渡英、2008年Royal College of Art PhD修了、博士(ファッションデザイン)。2009-13年、京都芸術大学Ultra Factory Critical Design Labディレクター(原田祐馬と共同)。このあたりからスロー、エシカル、サステナブルファッションの活動を開始。やがてデジタル・ファブリケーションを前提としたデザイン領域と接続する。2012-19年、慶應義塾大学SFC准教授。『サーキュラーデザイン』『クリティカルデザインとは何か』など著書、訳書多数。経済産業省「ファッションの未来研究会」座長をつとめた(2021年)。